緑内障の治療は病気の進行をくい止めるため、眼圧を低くコントロールすることが最も有効とされています。治療法としては薬物療法、レーザー治療や手術が一般的です。
薬物療法
眼圧を下げるために使われる薬は、最初は1種類の薬で様子をみながら、途中で変更したり、また2〜3種を併用することもあります。点眼薬だけでは効果が不十分な場合は、内服薬を併用することもあります。急性緑内障の場合や薬物療法で眼圧コントロールが不十分な場合、レーザー治療や手術を行います。
レーザー治療
レーザーを虹彩にあてて孔を開けたり、線維柱帯にあてて房水の流出を促進します。
比較的安全で痛みもなく、入院の必要もありません。
手術
房水の流れを妨げている部分を切開し流路をつくって房水を流れやすくする方法や、毛様体での房水の産生を押さえる方法などがあります。白内障手術を兼用することもあります。
日常生活で気をつけること
1 早期発見が第一
40歳からは定期的に眼底検査を緑内障治療の最初のキーポイントは、早期発見です。自覚症状は頼りになりません。一度失われた視力・視野は回復しません。また、緑内障は治療していても少しずつは進んでいきます。
2 緑内障といわれたら通院を欠かさない
緑内障は途中まで、自覚症状がほとんどありません。このため治療の必要性を理解できず放置している人が多くいます。
3 指示どおりに薬を点眼・服用する
近年、副作用が少なく有効性の高い薬が次々に登場し、薬だけでもより良い眼圧コントロールが可能になってきました。
4 病気を正しく理解し、心配し過ぎない
緑内障は早期発見と適切な治療により、多くのケースでは、一生十分な視野・視力を保つことができるようになっています。
病気のことを心配しすぎてはいけません。